From 戦略思想研究所 中森護

帝王学とは何か。
洞察術とは何か。

これから、私があなたへお伝えする帝王学と洞察術は、一般的なそれとは本質的に異なります。なぜかというと、帝王学とは本来、真の皇統だけが知りうる聖域であり、洞察術とは、本来天与の才を必要とするからです。

しかも、帝王学は口伝
書店に並んでいる活字化した帝王学は、すべて似非帝王学です。

そして、洞察術とは波動幾何学
知識や理屈を並べたところで、何も見透すことはできません。

それでは、帝王学と洞察術の関係とは何か。
ある人物はこう言います。



隠すのが帝王学、それを解くのが洞察術


「帝王学とは決して足を踏み入れてはいけない聖域なのだから、それを解明していいはずないだろう。矛盾しているじゃないか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。おっしゃる通りです。

ただ、お言葉ですが、もしあなたが本当にそうお思いなら、ここから先をお読み頂くことはお勧めいたしません。なぜなら、私はこれから帝王学を伝授する方法をお伝えしようとしているのに、その素養がないと判断せざるを得ないからです。

一方、「なるほど、面白い」とお思いになったあなたは、それだけで素養があります。
ぜひ、このまま読み進めてください。洞察帝王学の奥義を伝授します。

しからば、帝王学を学ぶ素養とは何か。
F・スコット・フィッツジェラルドの言葉にその答えを求めます。

「一流の知性とは、二つの相対立する考えを同時に心に抱きながら、しかも正常に機能し続けられる能力である」

すなわち、一流の知性。

一流の知性と言われるとハードルが高いように思いますが、何も高学歴である必要はございませんし、インテリぶることでもありません。あくまで、先天的な能力です、、、と言われると、さらにハードルが上がりますので、「純粋」であることが一流の知性であるとしておきましょう。

純粋であるということは、なにものにも縛られない完全なる自由意志を持つことであって、世俗の価値判断とは全く異なる境地で物事を思考できることです。

例えば、カエサルの跡を継いで、パクス・ロマーナを実現したアウグストゥスは、温厚な私人にして冷酷な支配者であったと言われます。

世俗の判断では、しばしば、温情なる者が善人であり、冷酷な者が悪人であるとされがちです。しかしながら、人間の世界は、善人だらけでも悪人だらけでもありません。

歴史を素直に学べばお分かりいただける通り、善人がときには悪人にもなり、悪人がしばしば善人になることもあります。つまり、



善悪などというものは所詮あいまいなものにすぎない


のです。

きっと、カエサルやアウグストゥスのような人物は、一流の知性を持つがゆえに、そのような善悪のまぎらわしさを理解していたのでしょう。

言葉を変えると、二人は善悪を超えた次元で物事を自由に思考していたということであり、それができる人物は、



ニーチェが定義した超人と同格


であると言っても過言ではありません。

ニーチェは永劫回帰を提唱し、永劫回帰とは自由意志によって招来される世界の根源的なありようであるとしています。

世界の根源的なありようとは、宇宙(大自然)と生命のメカニズムが示すとおり、リサイクルシステムのことであると置き換えられます。宇宙は対生成・対消滅の循環によって成り立ち、生命は雌雄の対によって遺伝情報を循環させます。

それは、歴史も同じです。

歴史を過去から未来への一方向的(通時的)な時の流れと見てしまうと、歴史事象の表面を見るだけで終わり、その奥底を洞察することはできません。

繰り返しになりますが、善人がときには悪人にもなり、悪人がしばし善人になることもあります。分かったつもりで、あいまいな理解で終わっている状態が、通時的な歴史解釈です。

一方、歴史を共時的に見るとどうでしょう。

全時代、全世界で起こってきた(起こっている)事象を同時に見れば、発生した時期と場所は異なるけれども、因果関係が同じであることから、似ている事象を見つけることができるはずです。

それを、歴史相似象といいます。

幾何学でいうところの相似形は、「形が同じで大きさが異なる」図形を意味しますが、歴史も同じで、「因果関係が同じで関わる人物・場所・時代が異なる」歴史事象が存在します。

歴史相似象の具体的事例をここで持ち出しては、洞察帝王学の奥義伝授を始めてしまうことになるので控えさせて頂きますが、歴史洞察の手法は、幾何学のそれと同じであることをここで理解しておいてください。

そうすれば自ずと、



「歴史は繰り返す(循環する)」の必然性に気づく


ことになります。

循環するということは、歴史事象も宇宙(大自然)と同じように、対生成・対消滅するということです。

対生成とは、エネルギーから物質(粒子と反粒子)が生成する自然現象であり、対消滅とはその逆の現象です。

したがって、エネルギーから生まれエネルギーにかえる
これが、宇宙(大自然)のリサイクルシステムです。

さらに、エネルギーとは波動。歴史事象と波動は密接に関連しています。 むしろ、歴史事象は波動でなければなりません。

歴史事象が波動であるとは、一体どういうことなのか。私はこのレターの冒頭でこのようにお伝えしました。

「帝王学は口伝」
「洞察術とは波動幾何学」

もうお分かりいただけましたね。

口伝とは「音」で伝えることです。音は波であり、波動情報です。文字は波動性を失い粒子(物質)となった情報です。それは、本質が失われた抜け殻であると言い換えることができるでしょう。

一見、活字の方が情報媒体として洗練されているように錯覚しますが、語るべき人物が語れば、口伝こそが至高の情報媒体となります。著名人の講演会やオーケストラの生演奏を聴いた経験がおありであれば、すぐにその意味を悟ることができるでしょう。

だからこそ、帝王学は口伝でなければならないのです。一般の人々が知り得ない聖域であって当たり前なのです。それは、真の皇統のみに伝わる歴史事象も同じです。

それとは別に、先ほど私は、「歴史洞察の手法は、幾何学のそれと同じである」とお伝えしました。ここまでお読みいただいたあなたであれば、「洞察術とは波動幾何学」と言われたところで、「さもありなん」と返すことができるでしょう。

そして、「隠すのが帝王学、それを解くのが洞察術」が全く矛盾しないということに対しても。

それは、つまり、



天与の洞察力を持つがゆえに歴史の聖域を解明する

ことを許された人物がこの世界に存在する


ということです。その人物こそが、何を隠そう落合莞爾先生です。


1941年和歌山市生まれ。東京大学法学部卒業後、住友軽金属を経て経済企画庁調査局へ出向、住宅経済と社会資本の分析に従事し、1968ー69年の『経済白書』の作成に携わる。

その後、中途入社第1号として野村証券に入社、商法および証券取引法に精通し、日本初のM&Aを実現する。1978年に落合莞爾事務所を設立後は経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家として活躍。

日本および世界の金融経済の裏のウラを熟知する人物として斯界では著名な存在である。ここ二十年来、孝明天皇直系の「京都皇統」から、日本史の 真相について数々の教示を受け、「落合秘史」シリーズとして出版。日本中に衝撃を与えている。 著書は多数発行されており、落合莞爾塾に関連する著書として、『金融ワンワールド』『明治維新の極秘計画』『南北朝こそ日本の機密』『国際ウラ天皇と数理系シャーマン』『奇兵隊天皇と長州卒族の明治維新』『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘』『欧州王家となった南朝皇統』『日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義』『天皇とワンワールド』『天皇と黄金ファンド 古代から現代に続く日本國體の根本』『ワンワールドと明治日本』『天孫皇統になりすましたユダヤ十支族』『「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項 解読! 陸軍特務が遺した超一級史料 』『國體アヘンの正体 大日本帝国を陰から支えた「天与のクスリ」』『日本皇統が創めたハプスブルク大公家 國體ネットワークから血液型分類を授かった陸軍特務』、『ワンワールド特務・周恩来の日本偵察 東アジアの勢力図を決した吉薗周蔵の奇縁』、『國體忍者となったタカス族とアヤタチ 周蔵手記が明かす「サンカ」の正体』(いずれも成甲書房)がある。現在、紀州文化振興会の中に落合吉薗秘史刊行会を発足させ、精力的に執筆活動を継続している。

(落合先生写真、著書『國體忍者となったタカス族とアヤタチ 周蔵手記が明かす「サンカ」の正体』)

さて、長くなりましたが、ここからが本題です。

もし、落合莞爾先生があなたへ、洞察帝王学の奥義を伝授する講義があったとしたら、受けてみたいですか?

落合莞爾先生の指南を得て、洞察帝王学を究めたいですか?

そのうえで、宇宙(大自然)のリサイクルシステムを体現したいと思いますか?

あなたが心からそうお思いなら、ここから先へお進みください。
落合先生自ら洞察帝王学の奥義を指南する道場をご紹介します。



「落合流洞察帝王学指南」は、古代史から近現代史に及ぶ幅広い歴史の真相を解明するとともに、落合莞爾先生と同次元の思考力と洞察力を身につける人財を養成することを目的とします。

指南とは一般的に武芸の手ほどきをすることの意とされていますが、それにならって、師範たる落合先生が洞察帝王学の真髄の手ほどきをすることによって、上記目的を達成します。

手ほどきと言われると入門編という印象を持ちますが、「落合流洞察帝王学指南」では段階を追って、最終的に洞察帝王学の奥義を伝授することになります。

したがって、入門編から奥義伝授までの過程には、三つの段階(伝位)を設けることになります。それがこちらです。



洞察帝王学の入門編であり、オンライン形式の講義になります。初伝のカリキュラムを経ずして中伝に進むことも可能ですが、中伝以降は、初伝を習得したものとみなして講義を進めるため、必然的に洞察帝王学奥義を伝授するための登竜門となります。
また、初伝は「その一」と「その二」に分かれており、さらにそれぞれ「本講義」と「補足講義」に分かれています。

●解説つきの本講義
初伝カリキュラムに沿った落合先生講義映像&中森護解説映像

●解説なしの補足講
初伝カリキュラムを補足する落合先生講義映像

初伝の受講期間に制限はございません。一度受講すれば、オンライン上でいつでも学ぶことができます。



落合先生から直接手ほどきを受けるクローズな塾形式の講座です。

講義概要は、中伝カリキュラムに沿った落合先生講義と塾生質疑応答の組み合わせになります。

また、中伝では、落合先生にはブレーキを外して頂きます。つまり、各塾生の理解レベルを無視した講義になります。

せっかくの講義に参加しても、内容を完全に消化できないまま終わってしまうことのないよう、初伝カリキュラムを経てから受講頂くことを強くお勧めいたします。



落合先生が洞察帝王学の奥義を伝授する講座です。

塾生は落合先生と同次元の思考力と洞察力を身につける人財となることを目指します。
講義形式は完全なる口伝伝承であり、カリキュラムは存在しません。

また、落合先生が洞察帝王学奥義の一切を伝授したと判断すれば、落合先生から当該塾生に免許皆伝、または位階を授けられることになりますが、参加すれば必ず得られるというものではございません。覚悟を決めて、挑戦してください。


以上が、「落合流洞察帝王学指南」の伝位の概要になります。

ご確認頂いたとおり、初伝はオンライン形式、中伝は塾形式、奥伝は完全なる口伝伝承となっております。つまり、「落合流洞察帝王学指南」の講義は、



すべて波動情報であり、マニュアルは一切存在しません


なぜなら、帝王学は口伝であり、洞察術は波動幾何学なのですから。

おそらく、ここまでお読み頂いたあなたであれば、このように思っているに違いありません。
「どうすれば、『落合流洞察帝王学指南』を受講できるのか?早く教えて欲しい」

勿体ぶってしまい申し訳ございません。もちろん、これからご案内いたします。

しかしながら、今回ご案内できる講座は、「初伝」のみ
「初伝」は「その一」と「その二」の二部で構成されております。
「中伝」、「奥伝」は準備でき次第、順次ご案内いたします。

きっと、初伝には興味がないという方もいらっしゃるでしょう。いち早く、奥伝を受講させて欲しい意気込んでいる方も少なくないはずです。その熱意にお応えしたい気持ちもありますが、私が「初伝」から順番にご案内することには訳があります。

その時の勢いで参加を決めて欲しくないからです。

落合流洞察帝王学は、落合先生が30年近くの歳月をかけて大成した洞察体系であり、最短で習得する安易な道は存在しません。むしろ、落合先生の洞察はまだまだ深化を続けます。

すでに落合史観を網羅したと自信をお持ちの方であっても、初心にかえり、「初伝」から順番に受講して頂きたい、まずは道場の門を正面から素直に叩いて頂きたいと、心から強く願っております。

もちろん、自信がおありの方は初伝、中伝をスキップしても問題ございません。 飛び級大歓迎ですし、まずはスキップしてみて、やっぱり初伝も受講しようという考えもいい案だと思います。

ただし、繰り返しになりますが、「中伝」、「奥伝」は準備でき次第、順次ご案内となりますことを、ご了承お願いいたします。

それでは、「初伝その一」と「初伝その二」の講義内容の詳細と受講方法をご案内いたします。




【本講義(初伝カリキュラムに沿った落合先生講義映像&中森護解説映像)】

第一講:吉薗周蔵手記との出会い(29分)
第二講:吉薗周蔵の出自(32分)
第三講:吉薗周蔵の経歴と任務(18分)
第四講:ワンワールド文明概論(46分)
第五講:中華本部を文明化したワンワールド(23分)
第六講:ワンワールド経済の原則(20分)
第七講:列島経略(21分)
第八講:満鮮経略(19分)
第九講:南島経略(31分)
第十講:大徳寺の接近と日本民族三大源流の解明(36分)
第十一講:タカス族の渡来(20分)

本講義合計:295分(約5時間)



【補足講義(初伝カリキュラムを補足する落合先生講義映像)】

第一補講:ワンワールドとグローバリズム(36分)
第二補講:タカスの特異性(12分)
第三補講:非人・余部・新平民(23分)

補足講義合計:71分(約1時間)




【本講義(初伝カリキュラムに沿った落合先生講義映像&中森護解説映像)】

第一講:國體天皇と政体天皇(48分)
第二講:國體奉公衆(32分)
第三講:覇道一神教勢力の淵源(18分)
第四講:古代史秘事(神武東遷・八咫烏・出雲)(23分)
第五講:崇神奉迎(12分)
第六講:八幡奉迎(27分)
第七講:欽明奉迎(28分)
第八講:聖徳太子と大化の改新(24分)
第九講:欧州へ渡った日本皇統(51分)
第十講:大塔政略(53分)
第十一講:堀川政略(36分)

本講義合計:352分(約6時間)



【補足講義(初伝カリキュラムを補足する落合先生講義映像)】

第一補講:國體政治家と甚兵衛ネットワーク(10分)
第二補講:戦後米占領日本政体の縮図(6分)
第三補講:サンカが支配する日本社会(10分)
第四補講:渡来史観と往来史観(11分)
第五補講:世界王室連合と国際金融連合(4分)
第六補講:國體島津家の真相(15分)
第七補講:明治維新の真相(14分)
第八補講:京都学習院の創設(5分)

補足講義合計:75分(約1時間)


以上、「初伝その一」では、本講義と補足講義の合計356分(約6時間)、「初伝その二」では、同じく合計427分(約7時間)を受講して頂くことになります。これだけの大ボリュームを一定期間内に消化できるか不安な方もいらっしゃると思いますが、初伝の受講期間に制限はございません。一度受講すれば、オンライン上でいつでも学ぶことができます。

さて、講義内容の詳細の次にご案内しなければいけない情報は価格です。
その前に、どうしてもあなたにお伝えしたいことがあります。

落合先生の講義は、一般的な歴史学講座とは全く次元が異なります。さらに、落合先生のご著書の情報量は極めて膨大で、生半可な知識では読み解くことができない内容となっております。

おそらく、落合先生ご著書をお読みになった方々の90%以上が、解説本があったらどんなにいいかとお思いになったはずです。

その悩みがついに解決するとしたらどうでしょう。落合先生のご著書に書いてるあることが手に取るように理解できるようになるのです。しかも、活字ではなく、波動情報として今すぐ手に入れることができるとしたら、これ以上のチャンスはないのではないでしょうか。

「落合流洞察帝王学指南 初伝」は、そのためにご提供するコンテンツ集であると言っても過言ではございません。

落合先生に興味を抱くような高い感性と旺盛な知的探究心をお持ちのあなたにこそ、ぜひとも受け取っていただきたいと強く願っています。

それでは、気になる価格を発表します。

「落合流洞察帝王学指南 初伝その一」
講義収録時間:合計356分(約6時間)
定価(税込):29,800円
※インペリアル・アイズ会員限定価格は別途お問い合わせください

「落合流洞察帝王学指南 初伝その二」
講義収録時間:合計427分(約7時間)
定価(税込):29,800円
※インペリアル・アイズ会員限定価格は別途お問い合わせください

ご提示している価格をはるかに超える価値をご提供することをお約束します。ぜひ、今すぐお申込みください。お手続き完了後、すぐに「初伝」のすべての講義をご視聴頂けます。





「落合流洞察帝王学指南 初伝」でお届けするサービス内容は次のとおりです。


洞察帝王学の入門編であり、オンライン形式の講義になります。初伝のカリキュラムを経ずして中伝に進むことも可能ですが、中伝以降は、初伝を習得したものとみなして講義を進めるため、必然的に洞察帝王学奥義を伝授するための登竜門となります。
また、初伝は「その一」と「その二」に分かれており、さらにそれぞれ「本講義」と「補足講義」に分かれています。

●解説つきの本講義
初伝カリキュラムに沿った落合先生講義映像&中森護解説映像

●解説なしの補足講
初伝カリキュラムを補足する落合先生講義映像

初伝の受講期間に制限はございません。一度受講すれば、オンライン上でいつでも学ぶことができます。

さらに、毎月お届けする全てのコンテンツの動画データ・音声データは全てPC・Macからダウンロードして頂けます。
そのデータをスマートフォンに移せば、いつでもどこでも気軽にご視聴頂けます。隙間時間、移動中、ジョギング中など、あなたのライフスタイルに合わせてご活用下さい。

本講義解説部分のパワーポイントスライド(PDF形式)もすべてご提供いたします。
コンテンツ視聴専用サイトから、動画データ・音声データと合わせてダウンロードできます。落合流洞察帝王学の基礎を徹底的に学ぶための環境をご用意しておりますので、最大限ご活用ください。


ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございます。

今思えば、2015年8月に落合先生に初めて出会ってからというもの、これまでの間、私の仕事の9割以上は落合先生とともにありました。きっと、これからもそうでしょう。

落合先生は肩書きこそ歴史研究家や著述家で通していますが、それは正鵠を射ていません。落合先生が思考と洞察に没頭するその姿は、科学者でもあり、文学者でもあり、哲学者でもあり、時には戦略家や政治家にも見えることがあります。

カエサルやアウグストゥスが善悪を超えた次元で物事を思考しているのであれば、落合先生はあらゆる事象を超えた次元で物事を思考しています。

つまり、善悪のみに対する自由を超えた、さらなる自由の境地に落合先生はあるということです。抽象的すぎて書いている私も説明しきれないため、オイゲン・ヘルゲルの「弓と禅」から引用することで、説明に代えさせていただきたいと思います。

弓道の師範と弟子であるオイゲン・ヘリゲルが、稽古法について対話をしているシーンです。



「では私は何をすればよいのでしょう」私は思案しながら尋ねた。

「あなたは正しく待つことを習得せねばなりません」

「しかしどのようにしてそれが習得されるのでしょうか」

「意図なく引き絞った状態の外は、もはや何もあなたに残らないほど、あなた自身から離脱して、決定的にあなた自身とあなたのもの一切を捨てることによってです」

「それでは私は、意図をもちながら意図のないように成らねばならぬ」と思わず私の口から漏れた。

「そんなことを今まで尋ねた弟子はありません。だから私は正しい答えを知りません」

「では何時この新しい稽古が始まるのですか」

「時が熟すまでお待ちなさい」


私たちは善い人間であろうとしたり、その筋の専門家であろうとしたり、他の何かで権威づけをして自己を形成しようとします。しかし、実のところそれは束縛でしかありません。体裁を取り繕うばかりで、自由を失っているということです。

一方、一切の束縛から自己を徹している落合先生の真の肩書きは何かと言うと、正しくは「なし」でしょうが、あえて言うなれば、一廉の教養人、または思想家といったところでしょう。

そんな落合先生のもとへ洞察帝王学奥義の伝授を求める人たちの中には、國體奉公衆になりたい、ワンワールドに仕えたいといった目的を持っている人も少なくありません。

もし、あなたがそのような気持ちを心のどこかにお持ちであれば、その一切を捨ててください。
そもそも、國體奉公衆とは命じられるものでもなければ、自称するものでもありません。

あなたの思想と行動が結果的に國體ワンワールドの思想にかなうようになれば、つまり、「心の欲する所に従えども矩を踰えず」の域に達すれば、それがその時です。


ただし、落合先生も誰も、その具体的な時期は知りません。しかれども、落合先生はあなたを待っています。



「では何時、落合史観の引き継ぎが始まるのですか」

奥義の伝授を急がず、今一度、時が熟すまでお待ちください。

落合流洞察帝王学指南の伝位の詳細は、「初伝」から「奥伝」まで順次ご案内いたします。あなたと「初伝」の指南所でお会いできますことを、心より楽しみしております。